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2013年5月26日 (日)

滝本ダム、温井ダム、王泊ダム、柴木川ダム

2013_05_26_001_2  梅雨入り、台風襲来に備えて各地のダムが、常時満水位から洪水期制限水位に水位低下放流が行われるかと思います。そんな中、太田川水系滝山川の“滝本ダム”“温井ダム”、太田川水系滝山川の“王泊ダム”、太田川水系の“柴木川ダム”と、ダム巡りに行ってきました。

 今回、内容が盛りだくさんなので、普段の分量では収まりそうもないので、一部は続きをクリックして読んで戴ければと思います。1エントリーあたりに掲載する写真の枚数もこれまでの3枚に制限していましたが、8枚へと大幅に増やしています(いつも以上に、時系列が滅茶苦茶です)

2013_05_26_002_2  滝本ダムは、1959年竣工の重力式コンクリートダムで、中国電力の取水用のダムです。ダムとは銘打ってはいますが、堤高が14.7mと僅かに15mに届かず、分類上は堰にあたります(そのため、ダム便覧にも掲載されていません)。非常用洪水吐にクレストゲートが4門と放流管が1つあります。電力会社のダムですが、近隣住民の生活道路になっているようで、天端には自由に立ち入れます。外見としては、1960年頃までに竣工した中国電力の取水用のダム・堰としては、よく見かける形状です。規模は小さくても、趣があって良いですよね。

 ローラーゲートの巻き上げ機は、ゲートピアの直上に設けられていることが多いです。この滝本ダムと後述の柴木川ダムは、巻き上げ機を天端に設置して、ゲートピアに設けられた滑車を介してゲートの開閉を行っています。しかも、巻き上げ機は2つのゲートの間に設けられているので、構造的には色々と不利なように思えます。巻き上げ機の点検・整備が、天端から容易に行える以外に、どんな利点があるのか気になります。

2013_05_26_003  温井ダムは、1974年着工、2001年竣工のアーチ式コンクリートダムです。堤高156mは、黒部ダムの186mに次いでアーチ式としては、日本第二位の高さを誇ります。あらゆる形式のダムでも、浦山ダム、宮ヶ瀬ダムと並ぶ日本第六位と、日本有数の規模を誇ります。西日本では、一ツ瀬ダムの130mを大幅に上回る随一の高さを誇ります。非常用洪水吐にクレストゲート5門、常用洪水吐にコンジットゲート4門、中位標高放流設備にホロージェットバルブ2門があります。さらに、日本最大級の選択取水設備が、ダム堤体とは別に設けられています。

 温井ダムは、毎年6月11日から10月25日までを洪水期と設定しています。そのため、4月から5月にかけて、常時満水位から洪水期制限水位まで下げる水位低下放流を行っています。平日は1日に1回、日曜日は1日に2回、ホロージェットバルブから15分間の放流を行っています。しかも、ダム堤体下部からその様子を見学することのできる観光放流も兼ねていることもあって、多くの家族連れが訪れていました。

2013_05_26_004_2  放流時に水の勢いを弱めるホロージェットバルブとはいえ、放流量は毎秒60立方メートル、減勢工までの落差は70mもあります。深い谷間を上がってきて、ダムに遮られて行き場を失った風が、空中で拡散した水を巻き上げ、ダム下流広場に雨のように降り注ぎます。四方八方から降り注ぐので、下手な夕立よりも酷い状況でした(普段ではあり得ない状況に、子供は大はしゃぎでした)。ホロージェットバルブなので、大丈夫だろうと思っていましたが、想像以上の状況で、傘は差していたもののカメラもかなりの水滴を被ってしまいました(幸い、壊れずに済みましたが…)。

 放流中、減勢工の中は放流された水が大暴れしていましたが、堤高15mの副ダムから越流することもなく、下流は平穏を保っていました。それでも、15分間の放流でほぼ一杯になっているので、ダムからの放流時、不用意に河川へ近付くのは止めましょう。

2013_05_26_005  この日は、フーチングの点検通路である階段(しわい階段)も開放されていました(通常、ゴールデンウィーク期間中のみ)。156mを誇る堤体を実際に歩いて体感できるのですが、途中で止められないので、体力に自信のある方以外にはお勧めしません。重力式ダムならば、天端から下を覗くと傾斜した堤体が目に入りますが、アーチ式ダムだと堤体が下流側にオーバーハングしているので、減勢工まで高さ135mの断崖絶壁です。

 クレストゲートは、ローラーゲートなのですが、珍しい越流式になっていて、普段は下降させてあり、必要な時には上昇させてサーチャージ水位まで溜め込むようになっています。そのため、昇降機構が天端に飛び出さず、すっきりとした印象があります(巻き上げ機は、透明の樹脂製パネルに覆われているのですが、経年劣化で曇ってしまい何も見えず…)

2013_05_26_006_2  2000年代に入ってから竣工した国土交通省管轄のダムだけあって、見学者向けの設備が非常に充実しています。見所が非常に多く、かなりの時間滞在していましたが、飽きることなく過ごすことができました。しかし、ダムの写真を撮るのに広角レンズなんて不要だと思っていましたが、この巨大な堤体を納めるには、標準ズームレンズでは厳しかったです。

 美しい堤体が人気のアーチ式ダムですが、堤体を支えられるだけの堅固な地盤が必要であり、建設可能な場所が限られているため、その数は65基(重力式アーチ、マルチプルアーチを含む)しかありません。温井ダムも計画当初は重力式でしたが、堅固な地盤が地質調査で明らかになったことで、アーチ式に変更されました。温井ダムと奥三面ダムが竣工した2001年以降、アーチ式の建設は途絶えています。ダム建設立地の確保が難しさが増す中、唯一、残されていた川辺川ダムの計画も頓挫してしまい、今後、アーチ式が建設される可能性は皆無に近い状況です。

 日本でも有数の規模を誇り、“威風堂々”とした美しく整った温井ダムの堤体は、“日本最後のアーチ式ダム”として相応しいと言えます。無論、日本のアーチ式ダムの系譜が途絶えたしまうのは残念ではありますが…。

2013_05_26_007  王泊ダムは、1958年竣工の重力式コンクリートダムで、中国電力の取水用ダムです。非常用洪水吐のクレストゲート3門と取水設備があります。堤体前の水圧鉄管の大きさもそうですが、取水設備の大きさもかなりのもので、発電専用のダムと言ったところです。時には、下流の温井ダムと連携して、洪水調整を行うなど、多目的ダムに近い側面もあったりします。

 木々に覆われて、その全貌を望むことはできませんが、堤高74mとなかなかの規模を誇ります。実は、王泊ダムそのものは、戦前の1935年に完成されていたのですが、戦後の改修で嵩上げされ、現在の形になりました。ただ、一際大きな取水設備など、後から既設改修されたように見受けられます。

2013_05_26_008  柴木川ダムは、1954年竣工の重力式コンクリートダムで、中国電力の取水用ダムです。滝本ダムと異なり、こちらは堤高15.5mとダムの要件を満たしています。非常用洪水吐にクレストゲートが2門と放流管が1つあります。滝本ダムと同年代に竣工したダムだけあって、構造や外見は非常によく似ています。当初の予定では、ダム巡りの予定にはなく、下調べもせずに立ち寄ることになってしまいましたが…(そもそも、存在自体を把握していなかった)

 滝本ダム、温井ダム、王泊ダム、柴木川ダムと、1日に4基も巡った上に、温井ダムの見所が想像以上に多く、内容の濃いダム巡りになりました。温井ダムの放流は、見学しやすいので、次回は動画を撮影してアップしたいですね(今回も撮るには撮ったのですが、ブレや風切り音が酷く、映像素材としてはいまいち…)。それから、国道186号線と191号線は、走っていて気持ちの良い道だったので、日本海側まで走破したいですね。近隣のダムも辿り着くのが難しくなければ(要するに、険道とかを通らなくて良い)、訪れてみたいです。

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